待ちに待った(?)、あるいはドキドキの保育園生活。そのスタートラインにあるのが「慣らし保育」です。これまでずっと一緒に過ごしてきた子どもが、初めて親の手を離れて社会へと一歩踏み出す時期。期待半分、不安半分というのが正直なところではないでしょうか。
私自身、子どもを初めて保育園に預けたときは、仕事の調整や子どもの体調、そして何より「ギャン泣きするわが子」を前にして、精神的にかなり削られた記憶があります。
今回は、そんなハードな慣らし保育をどのように乗り越えていったのか、私の実体験を交えながら、やっておいて良かった工夫や心構えを共有します。これから慣らし保育を控えている方、今まさに苦戦中の方のヒントになれば嬉しいです。
慣らし保育中の「仕事の進め方」を再構築する
慣らし保育で一番のネックになるのが、スケジュールの不安定さです。最初は1〜2時間から始まり、徐々に時間を延ばしていくのが一般的ですが、これがなかなか予定通りにはいきません。
徹底的な「予定の詰め込み」禁止
私がまずやったのは、慣らし保育の期間中(だいたい2週間程度)、「絶対に外せない会議」や「タイトな納期のタスク」を入れないことです。
慣らし保育中は、急な発熱によるお迎え要請(いわゆる「呼び出し」)が頻発します。また、預ける時間が短い間は、家に戻って集中して作業を始めようとした瞬間に、もうお迎えの時間が来る……なんてことも珍しくありません。
「この時間は仕事ができるはず」と期待しすぎると、予定が狂ったときにイライラしてしまいます。あらかじめ「この2週間は、仕事が進まなくて当たり前」と割り切ってしまうことで、心の余裕が生まれました。
在宅ワークの利点をフル活用する
もし在宅ワークが可能な環境であれば、この時期ほどその恩恵を感じることはありません。通勤時間をカットできる分、お迎えまでのわずかな時間を有効活用できます。
私は、お迎え前の15分で夕飯の仕込みをしたり、洗濯物を取り込んだりしていました。子どもが帰ってきてからは、慣れない環境で疲れて甘えん坊になっていることが多いです。その時間をしっかり子どもと向き合うために、家事はスキマ時間で終わらせておくのが正解でした。
子どもの「洗礼」とメンタルケアへの備え
保育園に入ると、驚くほどすぐに風邪をもらってきます。これが俗に言う「保育園の洗礼」です。
「呼び出し」を前提にしたバックアッププラン
預け始めて3日目、ようやく慣れてきたかなと思った矢先に電話がかかってくる。これは慣らし保育の「あるある」です。
ここで大切なのは、パートナーと「どちらが動けるか」の優先順位をあらかじめ決めておくことです。我が家では、Googleカレンダーに互いの外せない予定を共有し、「この時間帯なら私が動ける」「この会議中は動けない」というのを可視化していました。
突発的な事態が起きたときに、その場で「どっちが行くの?」と揉めるのは精神衛生上よくありません。あらかじめ役割分担のシミュレーションをしておくだけで、精神的な負担はぐっと軽くなりました。
罪悪感を捨てて、プロを信頼する
朝、保育園の入り口で子どもを先生に引き渡すとき、顔を真っ赤にして泣き叫ぶわが子を見ると「こんなに小さいうちから預けていいのだろうか」と罪悪感に襲われることもあるかもしれません。
でも、安心してください。先生方はその道のプロです。私が隠れてこっそり様子を伺っていたとき(本当はダメですが)、あんなに泣いていた子が、親の姿が見えなくなって数分後にはおもちゃに夢中になっている姿を見て、「案外、子どもはたくましいんだな」と拍子抜けした覚えがあります。
パパが不安そうな顔をしていると、子どもにもそれが伝わってしまいます。別れ際は「行ってらっしゃい!」と笑顔で、短く済ませるのが一番のコツです。
パパが準備しておくべき「三種の神器」
慣らし保育をスムーズにするために、物理的な準備も欠かせません。実際に使ってみて「これは助かった」というアイテムを紹介します。
1. お名前スタンプ・お名前シール
保育園の持ち物には、すべてに名前を書かなければなりません。オムツ一枚一枚に名前を書くのは、想像を絶する重労働です。 ここでケチらずに「お名前スタンプ」を導入したのは正解でした。ポンポン押すだけで終わるので、夜な夜な名前を書くストレスから解放されます。
2. 鼻吸い器(電動タイプ)
集団生活が始まると、鼻水が止まらなくなります。鼻が詰まると寝つきが悪くなり、夜泣きに繋がります。親の睡眠不足を回避するためにも、しっかり鼻水を吸い取ってあげることが重要です。口で吸うタイプは親も風邪をもらってしまう可能性が高いので、少し値は張りますが電動タイプを用意しておくことを強くおすすめします。
3. 非接触型の体温計
毎朝の検温は必須です。じっとしていない子どもを相手に、脇に挟むタイプの体温計で測るのは至難の業。1秒で計測できる非接触型の体温計があれば、忙しい朝の時間を大幅に短縮できます。
家族全員で「新しい生活リズム」を作っていく
慣らし保育は、子どもだけでなく、パパにとっても「新しい生活スタイルへの適応期間」です。
最初の一歩は誰だって大変ですが、そこを乗り越えると、子どもは驚くほどのスピードで成長していきます。園で覚えてきた新しい言葉や、お友達の名前を教えてくれるようになる日はすぐそこです。
慣らし保育の期間を「大変な試練」と捉えるのではなく、「家族が新しいステップに進むための準備期間」として、少し肩の力を抜いて向き合ってみてください。完璧を目指さず、まずは一日を無事に終えられた自分と子どもを褒めてあげましょう。


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